グッと身近に来る日本史

読書でタイムトラベラー/時空を超えた世界へと旅立つための書評ブログ

マシュー・C・ペリー

「質素と正直の黄金時代」から日米修好通商条約へ-『ハリス日本滞在記』の世界①

開国前夜の日本を「質素と正直の黄金時代」とみていたタウンゼント・ハリスは、その行く末を案じつつも、米全権として日米修好通商条約交渉にのぞみました。彼の日記を読めば、誰が賛成して、誰が反対していたか、つまり事の本質が見えてきます。

「鎖国」どころか意外に国際化していた江戸ニッポン 『こんなに変わった歴史教科書』の世界③

「士農工商」とともに「鎖国」の2文字も平成の歴史教科書からは消えました。昭和の時代に教育を受けた者からすれば、本当に江戸時代は激変してしまいました。 「鎖国」とは、キリスト教の布教や人の出入国の禁止、貿易についても長崎においてオランダと中国…

すぐに始まった日米通貨摩擦 『ペリー提督日本遠征記』の世界⑤

日米和親条約が結ばれると、すぐに通貨問題が出てきたことが、『ペリー提督日本遠征記』を読むとわかります。日米の為替レートが正式に定まるのは、日米和親条約から4年後、日米修好通商条約の際になりますが、今回はその前哨戦となる日米通貨摩擦の始まりに…

吉田松陰の行動を賞賛していたペリー艦隊 『ペリー提督日本遠征記』の世界④

職人の技能の高さとともに、ペリー艦隊が日本の経済大国化を予見していたもうひとつの理由に、日本人の国民性とも言える旺盛な知的好奇心がありました。これは本書全般で触れられているのですが、ここではとくに吉田松陰に関する記述を通じて、みていきまし…

日本の経済大国化を予見していたペリー艦隊 『ペリー提督日本遠征記』の世界③

日米和親条約が調印されると、ペリー艦隊は開港の承認を得た箱館へ向かい、現地の測量と箱館を管理する松前藩側と開港に向けた具体的な交渉を始めています。ここでは、箱館の街や当時の人々の暮らしぶりについて、かなり詳しい記述が見られますが、日本の職…

箱館開港で遠征の成功を確信したペリー 『ペリー提督日本遠征記』の世界②

あらゆる交渉ごとでは、これが出てくれば成功だと確信する場面があるように思います。日米和親条約では、箱館開港というカードを幕府が切ってきたことで、複数港開港という目標にめどをつけたペリーは態度を軟化、妥結に向かいました。

産業革命の力を見せつけたペリー艦隊 『ペリー提督日本遠征記』の世界①

『ペリー提督日本遠征記』は、黒船来航で有名な米ペリー艦隊の2度に渡る日本への遠征について記された米側の記録です。私は以前、『日本1852』をご紹介する中で、米国がペリーを派遣した真の狙いが蒸気船による太平洋航路の開拓にあり、それは産業革命によっ…